春と秋の服装
春と秋は、気温も15度から20度位で、川で泳げることを考えたら通常の天気で有れば問題ありません。ただ、これに川が増水して水温が下がったり、風が吹いていると濡れた体からさらに体温を奪いますから、震えてきて危険な状態を招きます。大分市カヌー協会も春(5月)と秋(10月)にカヌーツーリングを行い、5〜7kmの距離をカヌーで下りますが、服装をちゃんと用意していればさほど問題ありませんが、それでも後半になって風が吹き出したり、雨に見舞われたりすると状況が変わってきます。この場合には、暑いと想えるくらいの服装を準備し、途中で暑ければ服を脱いで、カヌーの中に仕舞っておけばいざというときに便利です。
夏の服装
夏は、日本全国の川で泳げますから、カヌーも楽な服装で楽しむことができます。雨になったり風が吹き出したりして天候が急変すると、雷や増水に気を付けなければならないことが出てきます。また、水分補給や余りに日差しの中に居ると熱中症の心配も出てきますので、時には日陰に入って休んだり、水分補給をした方が良いでしょう。
やはり夏場で一番怖いのは、急な増水でしょう。日本の川は、源流から河口までの距離が比較的短いですから、雨が上流で降ると意外に早く1〜2mと急に増えてきます。対岸の中州に行って遊んだり、キャンプしている方が取り残されるのはこの時期が一番多いと思います。
冬の服装
日本で初心者の方が「冬」にカヌー、カヤックをすると言うことは、かなり危険です。それは、第一に水温が低い(冷蔵庫の水と思って下さい)事と、濡れた後に吹く風で体温低下を招き、対策をしていないと死に至ります。
それでは、冬の対策とは、
1,防水性の高いウェアーを用意して、内側に着るインナーも保温性の高い物を着て転覆しても、体温を奪われない様にする。
2,カヌーをする場所は、ツーリングのように移動しないで、決まった場所で行い万が一の場合に直ぐに車か、建物に移動できる様にしておく。
3,できれば、暖かいうちに転覆して起き上がれる様にロールをマスターしておくと一部が濡れても、下半身や内部が濡れにので体温低下を招かない。
4,特に12月から2月末までは、経験者でもきっちりとした水の入らない服装で、ロールをできる人がほとんどで、万一脱艇と言って船から出て水の中を泳いだら、直ぐに上がります。