カヌーをする時の服装について
普通、カヌーをすると言えば、春から夏にかけてが一般的だと思います。天気の良い日にカヌーに乗っていても足下は水に濡れますし、転覆すれば全身が濡れてしまいますから防寒対策は必要です。下の写真が初心者の方を中心にカヌー講習会をした1回目の様子です。これをもとにお話しします。(5〜10月)
夏は、ジョギングや散歩するときの格好で構いませんが、靴を履いてライフジャケットとヘルメットを装着しただけで乗る事が出来ると思います。しかし、一度雨が降ってきたり風が吹き出したりすると、夏であっても寒気を感じますので風から守る雨具などを持参すると良いと思います。従って、一般の方は、カヌーは春先から秋まですると思っていただいた方が良いと思います。リバーパーク犬飼などで冬場にカヌーをやっている人は、冬専用の下着と手首や腰から水が入りにくいウェアーを付けてやっている場合が多いので、1〜2月でもカヌーを楽しむことができます。
春と秋の服装
春と秋は、気温も15度から20度位で、川で泳げることを考えたら通常の天気で有れば問題ありません。ただ、これに川が増水して水温が下がったり、風が吹いていると濡れた体からさらに体温を奪いますから、震えてきて危険な状態を招きます。大分市カヌー協会も春(5月)と秋(10月)にカヌーツーリングを行い、5〜7kmの距離をカヌーで下りますが、服装をちゃんと用意していればさほど問題ありませんが、それでも後半になって風が吹き出したり、雨に見舞われたりすると状況が変わってきます。この場合には、暑いと想えるくらいの服装を準備し、途中で暑ければ服を脱いで、カヌーの中に仕舞っておけばいざというときに便利です。
夏の服装
冬の服装
日本で初心者の方が「冬」にカヌー、カヤックをすると言うことは、かなり危険です。それは、第一に水温が低い(冷蔵庫の水と思って下さい)事と、濡れた後に吹く風で体温低下を招き、対策をしていないと死に至ります。
それでは、冬の対策とは、
1,防水性の高いウェアーを用意して、内側に着るインナーも保温性の高い物を着て転覆しても、体温を奪われない様にする。
2,カヌーをする場所は、ツーリングのように移動しないで、決まった場所で行い万が一の場合に直ぐに車か、建物に移動できる様にしておく。
3,できれば、暖かいうちに転覆して起き上がれる様にロールをマスターしておくと一部が濡れても、下半身や内部が濡れにので体温低下を招かない。
4,特に12月から2月末までは、経験者でもきっちりとした水の入らない服装で、ロールをできる人がほとんどで、万一脱艇と言って船から出て水の中を泳いだら、直ぐに上がります。